路上生活者や生活困窮者の自立支援を目指すやまなしライフサポートの活動の中で、今一番注目されているのが一時生活支援事業です。
家庭の崩壊や不運な健康障害、親権者の高齢化による経済的破綻、突然の解雇等が原因で家賃の滞納が長引き、住居を失い路上や車上生活を余儀なくされた人々のために、宿泊場所と食事、衣類等を無料で提供する支援活動です。
以来2015年度末までの総利用数は1,200泊以上に達し、ライフ荘での生活を通して多くの路上生活者が人間関係を回復し、人生再出発の足がかりを見出してきました。
利用者の多くは中年の男性でしたが、ここ一年間の利用者の年齢が急激に低下すると同時に女性の数が増加していることに、現在日本に起こっている貧困の深さと格差と分断から生み出された孤立社会の姿を垣間見る思いがします。
20代2名、30代7名、40代12名の若い稼働年齢の方々がライフ荘を利用したことは今までにない異常事態と言えるでしょう。
やまなしライフサポートの活動目的は地域における人的つながりを通して、何人も社会において孤立せず、健康で文化的な最低限の生活を営むことのできる社会の実現に寄与することです。